【2013年3月22日】 |
開発中の抗がん剤「Bexarotene」が国内で希少疾病用医薬品に指定されました
当社が開発中の「Bexarotene(一般名)」が、2013年3月15日付けで皮膚T細胞性リンパ腫1)を予定される効能・効果として、厚生労働省より希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)2)の指定を受けました。
「Bexarotene」は、「Targretin®」という製品名で、海外では再発性および難治性皮膚T細胞性リンパ腫の治療薬として、1999年から米国、欧州等で販売されています。
当社は、2011年3月に日本、2012年4月にアジア、オセアニア、中東、東欧等における、本剤の独占的開発権ならび商業化権を、エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)から取得しており、現在国内において臨床第Ⅰ/II相試験を実施しております。
当社は、日本、アジアを含む様々な地域において皮膚T細胞性リンパ腫の治療およびQOLの向上を通じて、患者様とそのご家族のニーズに貢献すべく、一日も早く新薬を届けることができるよう努めてまいります。
以上
[参考資料として、用語解説を添付しております]
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株式会社ミノファーゲン製薬 |
参考資料 |
1. 用語解説
1) 皮膚T細胞性リンパ腫
主に皮膚で悪性化したT細胞が増殖・進展する皮膚病変を特徴とする、皮膚T細胞/NK細胞リンパ腫に分類される原発性皮膚リンパ腫です。本疾患は、数年から数十年の緩徐な経過で、皮膚、リンパ節、血液、内臓といったさまざまな部位・組織に病変が進展し、病変部位によりさまざまな臨床病態・症状像を呈しながら進行期まで進展することがあります。本疾患は、人口10万人あたりの年間発症例数は、0.3~0.9人程度とされる希少疾病であり、国内の菌状息肉症の患者数は1,000人と報告されています。
2) 希少疾病用医薬品(オーファンドラック)
希少疾病用医薬品とは、難病などの治療のため、必要性が高いにもかかわらず患者数が少ない疾患を対象とした医薬品です。日本国内では対象患者数5万人未満のものと定められています。